皆さんはPHEWという歌手をご存知でしょうか?
PHEW(意味は「チッ」という苛立ちとか倦怠を示唆する舌打ち音のこと、名前がもうパンクでしょ)。 1959年9月12日生まれ。(ちなみに、SONIC YOUTHのサーストン・ムーアが1958年生まれ) 神戸女学院高校(兵庫県一の頭の良さ)に通うといってもほとんどサボっていたお嬢様がサンテレビ(関西のローカルTV局)でSEX PISTOLSを見て衝撃を受けて、そのままロンドンに渡り、クラッシュやジャムやダムドやバイブレーターズやスージー&ザ・バンシーズなどのライブを見まくり、その後日本に戻ってきて伝説のパンクバンド・アーント・サリーを結成し、本当に本当に素晴らしい唯一のアルバム「アーント・サリー」を500枚だけ世に残し(LIVE盤とともに再発)、ウルトラ・ビデ(JOJO広重在籍・最近再結成)やINU(EX.町田町蔵改め町田康在籍)やSSらと関西NO WAVEシーンを確立し、その後坂本龍一とシングル「終曲C/Wうらはら」(終曲は超名曲・戸川純がカバー)をリリースし、「日本のNICO」の異名をとり、そのシングルがなんとP.I.Lのキース・レヴィンの手に渡り、気に入られ、それがCANのメンバーや名プロデューサー・コニー・プランクにも気に入られ、ソロとしてCANとコニー・プランクとともにドイツで1st「PHEW」(最近、再発され、未発表曲「KODOMO」が収録、岡崎京子の漫画「東京ガールズ・ブラボー」にも出てくる)を出し、その後ブランクを経て「VIEW」「OUR LIKENESS」「秘密のナイフ」等をリーリースし、ゴリゴリのパンクサウンドを避けてきたPHEWが山本精一(ボアダムス、想い出波止場、羅針盤 あー、前置きが長かった。 とにかく、素晴らしい。 マンションで大音量で聴いていたら周りから苦情が殺到しました。 2ND「MOST MOST」もいいですよ。 MO SOME TONEBENDERの百々和宏も絶賛してた。 PHEWは私にとっての女王様です。 アーント・サリー時代にはライブで客に千枚通しを投げつけるほどだったのが、今は子持ちでパティ・スミスのような感じの普通のおばちゃんです。(右の写真の人です) この人から、すべて始まったな、私は。
by off-wax
| 2005-10-26 01:05
| MUSIC
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