SUGARKANEさんの記事で知った「Punk Movie Collection♯1」爆音レイトショーを観に吉祥寺に行ってまいりました。
夜の7時から整理券を配布するということで、7時ちょうどぐらいに吉祥寺バウスシアターに行ったら、もう人が並んでいて満員になるやろなあと予想していたので不安になったけど、整理券もらったら21番だったので一安心。 上映は9時からだったので、2時間ぐらい間があったので・・・ということはまあどうでもよくて、さっそく内容の方へ。 220席のシアターはもう満員。地べたに座っている人もいました。「爆音レイトショー」ということでスクリーンの両サイドにはTHE KLFの「THE WHITE ROOM」のジャケットのようにスピーカーが積んであってワクワク、ドキドキ。 普通の映画と違って一切の予告編なしのいきなり本番。 ドン・レッツがPUNKの歴史を様々なアーティストのインタビューとライブ映像でつづっていくという内容。 いや~~、興奮しました。 チャック・ベリー、エルビス・プレスリー、ジェリー・リー・ルイス、キンクスらに見られるパンクの感覚。 ジェリー・リー・ルイス、格好いい!!!すごい音!!! グラム・ロックと決別し、パンクの夜明け、ニュー・ヨーク・ドールズ、ストゥージズ、MC5、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ディクテイタ-ズ、ドアーズ。 MC5の音、ヤバイ。 ニコのスクリーン・ドアップ、いい、いい。 イギ-・ポップ、中指立てすぎ。 そして、NYパンク!!! ラモ-ンズ、テレビジョン、トーキング・へッズ、パティ・スミス、デッド・ボーイズ、リチャード・ヘル、スーサイド、ブロンディ。 ラモ-ンズ、文句なしに格好いい!!!!!!あまりのスピーカーの音に興奮して立ち上がって声をだしそうになりました。ブリッツクリーグ・ボップ、最高!!!!! トーキング・へッズ、サイコ・キラー、怪しい!!! パティ・スミス、いや~、もうパンクのマリア様ですね。「HORSES」、格好いい!!!!居ても立ってもいられなくなりました。 サーストン・ムーアがインタビューに答えていて、PUNKというのはレニー・ケイが編集したあの名ボックスセット NUGGETSのレビューに出てくる「PUNK ROCK」という言葉がPUNKを広めたと語っていました。ん~~、やはり、聴かなければなりませんね、ナゲッツ!!!買うぞ!!! SONIC YOUTHを生んだとされるセオレティカル・ガールズ(久しぶりに聴こう)のグレン・ブランカ もインタビューに答えていて、パティ・スミスの1ST(レガシー・エディション出ましたね)を来る日も来る日も聴いていたそうです、これが待ちに待っていたロックだと。 ラモ-ンズはとにかく演奏の下手さがCBGBのオーナーらによって語られていました。 テレビジョンにはフランスの匂いがするとジム・ジャームッシュが語っていました。その時から、CBGBに通っていたそうです。 スーサイド、ライブがスゴイ、暗い、怖い、でも格好いい!!!マーティン・レブのグラサンはいつ見てもいい!!! リチャード・ヘルがやった安全ピンファッションをマルコム・マクラーレンがイギリスへ持ち帰った所から、話はロンドン・パンクへ。 セックス・ピストルズ、クラッシュ、ダムド、バズコックス、X-レイ・スペックス、スリッツ、スージー・アンド・ザ・バンシーズ。 ピストルズはもちろんかなりのライブ映像が流され、テレビに出演したピストルズのあの有名なシーン「腐れチ○ポ」発言もあったり、ナンシーによってシドがどうなっていったか、ライブにはジョイ・ディビジョンのメンバーの半分、モリッシーが来ていたという有名な話も。 「SEX」のヴィヴィアン・ウエストウッドも登場で、パンク・ファッションも紹介された。 クラッシュも見たことのないライブ映像が多数流され、爆音で聞く「LONDON CALLING」「WHITE RIOT」「POLICE ON MY BACK」などにはもう大興奮!!!! イギリスとアメリカという社会の違う中でパンクがどうなっていくのかにジム・ジャームッシュは注目していたそうです。 レゲエ・ダブへと傾いていくクラッシュにレゲエ・ダブを教えたのがこの映画の監督ドン・レッツであり、わずか100日でつぶれてしまったらしいクラブ・ROXYでドン・レッツはルーツ・レゲエ、ダブばかりをDJし、それにあわせてクラッシュのメンバーは演奏を練習していたそうだ。その場面でで流れてていたダブには、涙が出そうになった。それにしても、ミック・ジョーンズの現在の姿はもうモト冬樹そっくりで・・・。 X-レイ・スペックスも格好よかった。やっぱり、「オー・ボンテージ・アップ・ユアーズ」は素晴らしいですね。 スージー・スー、すごいおばちゃんになってました。千と千尋の神隠しのユバアーバですよ。あいからず、ゴシック・パンクな出で立ちで。 スリッツ、アリ・アップ、いや~~~、格好いい。本当にこの人はレゲエと結婚してますね。 セックス・ピストルズ解散から話はまたNYに戻り、NO WAVEへ。 ジェームズ・チャンス、格好よすぎるで。コントーションズのライブでの痙攣する動きには参った。ここでも、居ても立っても居られなくなった。 ティンエージ・ジーザス・アンド・ザ・ジャークス、DNA、セオレティカル・ガールズ。 DNAはパンクを、すべてを破壊したとグレン・ブランカは言ってました。 また、NYではパンクがヒップ・ホップに変わった話も少しあって、ビースティ・ボーイズが出てきました。 金の匂いのするヒップ・ホップと金の匂いのしないパンクとをずっと考えていたとサーストン・ムーアは言っていました。 そしてSONIC YOUTH!!!いやー、主演バンドの中でも1,2を争うぐらい音がすごかった。キム・ゴードンのドアップ、最高!!!!「ドランクン・バタフライ」しびれたー!!!格好いい!!! パンクが終わったあとはやはりハード・コアに話は変わる。 ティーン・アイドルズ、マイナー・スレット、フガジ、ブラック・フラッグ、アグノスティク・フロント、エクスプロィテッド、サークル・ジャークス、バッド・ブレインズ、ジャームス。 ロサンゼルスとワシントンDCのハードコアについてだ。 ヘンリー・ロリンズはここだけではなく至る所で出てくるが、よくしゃべるなあ、この人は。あと、すごい筋肉。 フガジ、めちゃくちゃライブが格好よかった。 SEX、ドラッグ、タバコを自制していたいわゆるストレート・エッジのマイナー・スレット、ライブの演奏、早すぎるぜ。 そして、ヘンリー・ロリンズとサーストン・ムーアが何もなかった、音楽的資料が少なすぎると言っていた80年代後半となり、話はいよいよニルヴァーナへ。 ニルヴァーナ、サウンドガーデン、アリス・イン・チェインズ。 そのあと90年代は意外とあっさり語られて現在に至るリンプ・ビズキットやブリンク182やSUM41の話に。 そして、最後は出演者によるパンクとは何だったのか、パンクの精神論、現在の音楽の状況(インターネットとかの問題)や今のバンドたち、若者たちへの呼びかけなどがあって、映画は幕を閉じる。 いや~~~~、内容の濃い映画でした。 色々感じましたけど、やはりパンクは最高であるということとDO IT YOURSELFだということ 、この二つですね。 そして、この作品が近々DVDでリリースされます。 あ~~、まだしばらく、やかましいものを聴く日々は続きそうです。
by off-wax
| 2005-12-04 01:51
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